674 :プリンはのみものです。
姑が亡くなる前、最後に会ったのは多分私。(医療関係者以外では)
もうかなりぼんやりしてる事が多くなって、その日は私を誰かと間違えてるみたいだった。
「やりたい事はぜーんぶやった・・・幸せな人生だった・・・早くお父さん(義父)に会いたいわ・・・」
みたいな事言ってたから、耳元で「行先は地獄だから会えませんよ」って言ってやった。
ついでに「人を苛めて苦しめて好き勝手やって手に入れた幸せな人生ってなんでしょね。
あんたのせいでタヒのうとした人もいたのに幸せな人生ですか、ずいぶんですね。
閻魔さまは見てますよ。仏様も見てますよ。あんたが天国に行けるわけがない。
幸せなのは今だけですよー」って一気に言った。
自分がタヒを目前にした人相手にそんなことを言えるとは思わなかったけど、
姑のそのセリフを聞いた時、なんかムカッとして反射的に言ってしまった。
でも実際酷い姑だった。女の子ばかり3人産んで男の子を産めなかった私はどれだけ苛められたか。
不妊の義弟嫁さんなんかもっともっと酷いことを言われて離婚を迫られたこともあって
自さつ未遂までしたんだ。
それで義弟は奥さんを守るために縁を切って遠くに引っ越して行った。
私たち夫婦も一緒に引っ越していけたらどんなに良かったか。
色んなしがらみがあって逃げることは出来なかったけど、最低限の付き合いだけにしてた。
癌があちこち転移しててもうダメぽって連絡あった時は「罰が当たったんだ」としか思わなかったけど
最期の時に逃げるわけにもいかず、事務的に病院に通ってたけど
これが言えたから通った甲斐があったのかも。
でもまぁ、スカッとはしないわな。