960: プリンはのみものです。 2015/05/09(土)13:35:57 ID:62l
学生時代、優しくって気の弱い友達(以下A)がいた。
地声が小さく、押しも弱く、不愉快なことをされても怒らず困った顔をしているような子。
ある時Aに彼氏ができた。が、そいつはDV野郎。
Aが電話に出なかった罰として携帯電話を折る(携帯電話が二つ折りだった時代の話です)
今どこに誰といるのか鬼メール&鬼電、嘘をついていないか周辺を写メって送れと強要
ちょっと気に入らないことがあると小突く&暴言
Aが作った料理が気に入らないと一口も食べずにゴミ箱へ捨てる
というようなドクズ。
あんなのとなんで付き合ってるの、早く別れなよと皆が言ったけど、Aは
「私が怒らせないといい人なんだよー、この前も○○してくれてねー」
とDVされる子のテンプレみたいなことを言って、困り顔で笑っていた。

でも彼氏がしてくることが嫌でないわけがないので、時々相談や愚痴をこぼす。
それを聞いた私や友人に別れろと言われる→でもいいところもあるの、のループを繰り返していた。

ある日、夜中にAから
「相談があるから、今から会えないかな?」
とメールがあった。
こういうことをメールしてくるのは、彼氏に酷い目に合わされたときと決まっているので
近所のファミレスで待ち合わせることにした。
しかし、ファミレスになかなかAが来ない。
もしかして、出掛けに彼氏につかまって、さらに酷い目にあってる?と心配しながら待っていた。

一時間後Aが来た。
入り口が見えるように座っていたので、Aが来たのはすぐわかった。
見た瞬間、なんかAがおかしかった。
服装がルームウェアのまんまでスッピン。
それもおかしかったけど、なにより表情が変だった。
Aは何というか、全体的に控えめで、笑顔とかもちょっと儚い感じの子なんだけど
この時はものすっごく全力の笑顔。ギラギラしてるような。
そして、額に赤黒いたんこぶ。マンガみたいに腫れていた。
Aはすぐ私を見つけて、
「ごめんねー!待たせちゃったね!」
と元気よく歩いてきた。(普段のAなら「ごめんね、待った…?」みたいな感じ)
別人かと思うくらいテンションが違った。